みなさんは、MBTI診断を受けたことはありますか?TikTokやYoutubeで最近多く見かけるようになりましたよね。
しかし、流行っているとはいえ、性格診断の類なので、怪しく感じる人も多いかと思います。抵抗を感じてまだ一度も診断したことが無いという方もいらっしゃるでしょう。
ということで、今回は「MBTIって何?怪しくないの?」という疑問に迫っていきます!
それではごゆっくり☕
※このブログに記載されている情報は2023年11月11日現在のものです。
MBTI診断とは?
まず初めに、MBTI診断ってなんぞや?ということで、論理的な定義と簡単な説明をします。
MBTI診断はどうやって作られた?
MBTIは、心理学者ユングのタイプ論をもとにした、世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査です。
タイプ論とは、心理機能(Se,Si,Ne,Ni,Te,Ti,Fe,Fi)を定義づけたもので、MBTIはそれらをたくさん使う機能の順に1~8の順位をつけたその組み合わせを16個つくり、そこからわかる傾向で人間のタイプを把握することが出来ます。
心理機能についてはこちらの記事にまとめてあります。
MBTIは日本では2000年以降に導入され、一気に認知度が広まりました。詳しくは一般社団法人日本MBTI協会公式サイトをご参照ください。
他の性格診断や占いと違い、タイプ論という根拠がある状態なので、その点は割と信用できるものといえます。自分の心の傾向を知り、自分の人生をよりよくするためのツールとしてつかうものです。
16パーソナリティーとの違いは?
MBTIと同じくよく聞く16パーソナリティー診断(16 Personalities)。これをMBTI診断を同じものだと勘違いしている方がいるかもしれません。しかし、実際は別物です。
16パーソナリティ診断はMBTIの団体とは全く別の団体が作った「MBTIもどき」です。MBTIのように心理機能を一つ一つ見ていくわけではなく、質問に答えてIかE(内向的or外交的)、SかN(感覚的or直感的)、FかT(感情型or論理型)、PかJ(知覚型or判断型)で人間のタイプを判断し、MBTIと同じように結果を表示します。そのため、MBTI診断と16パーソナリティー診断のどちらも受けた場合、違う結果が出る場合があります。もしそのような状況になった際は、MBTI診断の結果を優先しましょう。
より正確に自分の傾向を知りたい場合は、16パーソナリティー診断より公式のMBTI診断を受けたほうがいいといえます。ただし、MBTI診断はお金がかかる上に予約も必要です。コストをかけず手軽に診断したい方にとっては16パーソナリティー診断もいいかもしれません。
16パーソナリティー診断についてはこちらの記事にまとめてあります。
危険性はないの?
単刀直入に言いますと、危険性はあります。なぜなら、MBTI診断は性格を診断するもので、性格を診断するということは「思い込み」による弊害が起こる可能性があるからです。自分が得意なことや苦手なことを素直に信じ、将来の可能性を狭めることになるかもしれません。
しかし、それはMBTI診断に限らずどのような自己分析手法でも避けられないリスクです。占いを完全に信じ込み、怪しい商品を買わされてしまう人もいれば、前よりも生き生きと生活を送れるようになる人もいるのと同じで、その人の精神状態や環境によってその後の行動は良いようにも悪いようにも変化します。
誰しも未来を見ることはできません。ただし、実はリスクを最小限に抑えることはできます。MBTI診断(それだけにかかわらず他の自己分析系の診断)を受ける前に、以下の条件に当てはまっていれば、出来る限り状況が改善されてから診断を受けるようにしましょう。
- 最近睡眠不足だ(直近3日間の合計睡眠時間が15時間以下)
- イライラ、あるいは同じことが頭の中でぐるぐるしている
- いつもより食欲がない
- 熱がある等体調が不完全
- 嫌なことがあった後
ほかにも、いつもの自分と比べて異常だと感じているときに診断を行うと、誤った診断結果が出る・異常に結果に固執してしまう恐れがあるため注意が必要です。
結論:自己分析は元気な自分で!
昨今のインターネットには様々な診断サイトやアプリが出回っています。友人から「これやってみて~!」と薦められてやってみる機会もあるでしょう。それらを楽しむこと自体は個人の自由です。しかし、それらによって診断結果に自分の行動が縛られるのではなく、考え方に迷いを感じたり人生設計がうまくいかなかったりするときに、自分のためのツールとしてうまく活用していきましょう!
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