【MBTI】Tの私がFに擬態していた話

MBTI
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Tとは?※初心者さん向け

今回でてくる「T」とは、MBTIにおいて「判断機能」と呼ばれるものです。

判断機能とは、文字通り『何かを決める際に何を判断材料にするか』が関わる機能です。上の画像のように、Tは論理型、Fは感情型と呼ばれます。

※本来はもっとややこしい8つの心理機能というものがあります。詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。

8つの心理機能
MBTIの元にもなっている、カール・ユングの心理学における心理機能には、感覚、直感、思考、感情の4つがあります。これらはそれぞれ外向的な機能と内向的な機能に分かれ、またそれぞれが異なる認識機能と判断機...

余力があればTi・TeとFi・Feについても記事を書きたいと思います。

私はENTPなので、判断機能はTです。今回はそんなTの私がFに擬態していたお話をします。

コミュ障チックなT

Tがコミュ障なのではありません。世の中にFが多すぎるのです!!(声を大にして言いたい)

日本で多いMBTIタイプはINFP(仲介者)とENFP(広報運動家)だということは有名な話ですよね。よく見てください。どちらもFです。

世界的には分かりませんが、少なくとも日本の中ではFのほうが人数が多いのです。

単純に何かを判断するときにTかFのどちらがいい?と聞かれたら、「いや感情的に判断するより論理的に判断したほうが良いでしょ」となると思いますが、Fが世の多数派であれば話は別。

どれだけ優秀でもマジョリティはくすみます。ハブられるんです。

よくFとTの違いをクイズにしたものを見かけます。こんな感じで。

Q.電話で親しい人に「車で事故にあった」と言われたときの第一声は?

T「保険は呼んだの?」

F「大丈夫!?怪我はない?」

これを見てどう思いましたか?

T冷たいなぁ。

って思ったでしょう?(思わなかったあなた。友だちになりましょう)

そうなんです。TはFと比べるとどうしても人間味がない言動を取りがちです。邪悪というよりは、機械っぽい。

こんなことばかり続けていると、周囲に「空気が読めない人なんだな」「変わってるんだな」と思われ、次第に人が離れてしまいます。

誰だって心の気づかいができない人とは関わりたくありませんよね。

Fの言葉をコピペするのは可能

私がMBTIを知ったのは去年の冬です。だから、中高生のときは勿論TとFの存在は知りませんでした。

しかし、感覚的に「自分は周囲の人とは違う」と感じていました。

赤ちゃんを見て最初に浮かぶ言葉は「かわいい♡」ではなく、「この子は今何を考えているんだろう……」という突拍子もないもの。

自分とおそろいの物を持っている人がいたら、嬉しいと思うのではなく、違うものに変えたい(個性的でありたい)と思う。

あの頃は共感できる人間もおらず、淋しい日々を送っていました。私のコミュニケーション能力が低いのも原因ではありますが。

ただ、幸いなことに私の友人は共感力に長けた素晴らしい人間ばかりで、奇怪で機械な私に倫理観や共感を教えてくれました。

……教えてくれたというか、勝手に奪いました。

私が素直に思ったことを言うと周囲は凍りついていました。だったら逆に皆は何を発言しているんだ?と思い周囲の人間の会話を集中して聞いていました。

そして、同じことを言う。すると面白いくらい会話が弾むんです。

おかげで中学まで自分で友だちを作れなかった私が、高校で自分から積極的に友人を作ることに成功しました。

これは当時の私にとって大きなことでした。

Fなりすましは楽しい

Fとの会話のコツを覚えた私は、なんやかんや高校を卒業し、大学生になりました。

中学までろくに人間らしい会話も出来なかった私は……

調子に乗っていました。

正に、「今の私なら何でも出来るんじゃね?」状態。9年ほどの苦悩を3年で帳消しにするとは、なんて単純な私。

大学1年の頃は、誰とでも会話できるという謎の自信を胸に、毎週のように他大学や大人たちとの交流イベントに参加していました。

もちろん、当時の私が思っていたほど私は会話がうまくありません。しかし、勇気と根性でどうにか人脈を広げ、色んな経験をして大学生活は充実したものになりました。

HPはすり減っていく

広げた人脈で外部のサークルに入部できたり、インターンに参加することも出来ました。大学でも仲の良い友人ができ、うまく行っていると思いきや。

気づいたときにはかなりの精神疲労。ちょっとしたことで泣き出したり気分が落ち込むことがしょっちゅう出てきました。

少し考えれば、あのときの私が無理しすぎていたことは一目瞭然。自分が思ってもいないことをべらべら喋っていたわけですから、疲れて当然です。

私は嘘をついたり媚を売るのは得意ではありませんでしたから、そうならないギリギリをせめて発言していました。それでも心には負荷がかかります。

一番危機感を感じたのは、自分の中で誰と仲良くしたいのかが分からなくなってしまったときです。誰が好きで誰が嫌いなのかを判別できなくなってしまったのです。

友人を作るために身に着けたFが裏目に出てしまいました。

擬態したままでは真の友は現れない

限界に達した私は大学の友人にほとんどありのままを話しました。それこそ、当時はMBTIにハマりつつあったので、TとFの違いはよくわからないけどとりあえずお互いに診断結果を見せ合いながら話しました。

すると、今まで距離を感じていたその友人が突然近くに感じたのです。私が打ち明けることで、向こうも自分の話をしてくれるようになり、一気に心の距離が縮まりました。

私がENTPでその子がINFJだったのは大きいかもしれません(相性がいいと言われています)。どちらにせよ、今までで一番親密度の上昇を感じました。

正直、Fの殻を破るのはかなり勇気がいりました。擬態を説明するのはかなり難しいので、伝わる前に話を切られたら流石に心が折れるなぁと思っていました。

その子が私の話を最後までしっかり聞いてくれて、本当に感謝しています。

このとき私は初めて「心の友」という言葉の意味が分かったような気がしました。

結局、無理すんな

Fへの擬態は正直言って推奨します。それによって、どれだけ傷つくとしても、周りとの協調は人間として生きていく上では欠かせないからです。

ですが、無理やりやる必要もありません。なにもないのに涙がポロポロ落ちてくるようになったら、一旦休憩しましょう。

一番いいのは、周りを自分と同じ感覚の人で固めることです。少なくともTにはTの相談相手が必要です。Fではだめなんです。

心から分かち合える友だちが出来るといいですよね。

それでは、今回もお読みいただきありがとうございました!

コメント

  1. より:

    赤ちゃんとか個性的でありたいのくだりとか判断機能じゃなくて感覚(S/N)の違いじゃないですかね。STですが見たまんま可愛い小さいとしか思わないです。ギリ、もう目見えてるのか?くらいしか考えたことなかったです。笑

    • Manami Manami より:

      たしかに、、、Sの人と会話してるとき、なんかズレてるなーと思うときはありますね。今回はTとFで話題が変わるのかなという目線で、個人的に「F=かわいいものを皆で共感しあいたい」「T=自分の見解を根拠を元に伝えたい」という印象があったのでこう書かせていただきました。
      ちなみに、私は「もう目見えてるのか?」は思ったことありませんが、脳内で赤ちゃんが流暢に話しだす妄想はよくします笑

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