大事だなと思った部分を抜粋しました。
※すべてとても大切なスキルですが、恐縮ながら筆者の独断で重要度と難易度もつけておきました。ご参考にどうぞ。
結論から話す
【重要度★★★ 難易度★★☆】
短い時間で相手に必要なことを伝えることが出来ます。
PREP法
- Point=結論
- Reason=理由付け
- Example=具体例
- Point=結論の繰り返しで締める
「商品Aのほうがいいと思います。理由は昨今市場拡大が見込める推し活分野に該当するからです。例えば、ゲームセンターとコラボレーション企画をすれば、顧客数が大幅UPすると考えられます。よって、現在の状況を考えれば商品Aが妥当です。」
このように、PREP法に当てはめて「結論から話す」クセを身につけましょう。
個人的には最後にもう一回言うのはくどいのですが、結論と結論の間の文章量が長いのなら親切になるかもしれませんね。
Talk Straight 端的に話す
【重要度★★☆ 難易度★☆☆】
駆け引き抜きに、率直に、簡潔に、端的に話す。相手からの信頼を勝ち取るために非常に大切なことです。また、叱られる頻度も減るようです。
質問にはYesかNoで答える
「お願いしていた仕事はできた?」と聞かれた際に言い訳せず、「まだできていません」と言う。ただそれだけです。理由はそのあとに簡潔に言いましょう。
「今どこにいる?」⇒「表参道駅、千代田線のホームです。(あと10分で到着します)」寝坊をしたとかの言い訳はすべてが終わってから言いましょう。
できないときはできる方法を提案する
無茶な仕事を頼まれた時は、まずはYesかNoで答え、そのあとにできる方法を自分なりに考えて提案しましょう。たとえば、このように答えてみます。
上司「この作業を明日までにやってほしい」
あなた「はい、できます。ただし、一人ではボリューム的に無理です。手伝ってくれる人が一名いれば、二人で協力して終わらせることが出来ると思います」
「数字」と「ロジック」重視で語る
【重要度★★☆ 難易度★☆☆】
経験が無くても戦える唯一の武器が「数字」です。新参者でフォロワーもいない内は、とにかく数字の証拠を集めて人を動かしましょう。
街角でカウンターを持ってデータ収集する
ウェブサイトや新聞にはない、あなたが独自に入手したデータを使います。そうすれば少なくともあなたの意見が無視されることは無いでしょう。
余談(筆者の高校時代の話)
高校生の時、私の学校には「赤点をとった生徒は次のテストまで『赤点ノート(1日1ページ赤点をとった教科を勉強して書く)』を提出する」というルールがありました。日々友人たちが「この課題のせいでテスト勉強の時間が取れない!!」と嘆いていたのを聞いていたので、だったらなくしてやろうと思い赤点ノート制度廃止と代わりの案を3枚のレポート用紙につらつらと書いて先生に提出したのですが、今思うと説得力が足りなさすぎましたね。
今もし同じことをしようと思ったら、まず赤点をとった人たちがどう思っているのかを一人一人インタビューしてまとめて、何人中何人の生徒が賛成しているかをデータにして見せます。これだけでも説得力が増しますし、本当に制度を無くすべきなのか吟味が出来ましたよね。本当に安直でした。
合わせられないところはそっとしておく
この本では多国籍チーム内での話をしていますが、普段の人間関係においてもいえること。コミュニケーションに難しさが生じる場合、相手の文化を理解し尊重するのではなく、そういった差が生まれやすい高度な分野でコミュニケーションをとらないこと(ローコンテクスト)が本当の思いやりではないでしょうか。
ビジネスにおいてのローコンテクストが、数字とロジックなわけです。
感情や熱意で押していくことは、ベテランになってからでも間に合う
論理さえ通っていれば上の立場の人も耳を貸しますが、あいまいなことを感情で説得しようとする若造は信用されません。それと比べれば、伝統的でありふれた企業文化のほうがずっと合理的で信頼があります。
経営者に近い立場の人ほど、より数字で物事をとらえ、合理的に判断しています。責任ある立場の人ほど、数字と感情の区別がつきます。
まず話に筋が通っていなければ話自体を聞いてもらえません。スタートラインに立っていないんです。辛い。
相手の理解度を把握して話す
【重要度★★★ 難易度★★☆】
まず、相手は何もわかっていない前提で話しましょう。そして、話しながら、どれだけ相手が理解しているのかを把握しましょう。とはいっても難易度は高めですよ。
何も知らない人で試してみる
あえて、そのテーマが全然わからない人に説明してみるのは、分かりやすい話し方の第一歩です。たとえば、自分の家族に「こういう目標で、こういう道筋で説得したいんだけど、この流れで理解できるかな?」と説明してみましょう。
相手はもちろんそのテーマについてはまったくの素人ですから、細かいところにツッコミを入れてくるわけではありません、全体の流れは理解しやすいか、筋は通っているかです。意外ときちんとしたチェックをしてくれることも多いみたいですよ。
相手の仕草を観察して理解度を推し量る
理解していないサインはこちら。
- 無言
- 「大体わかりました」「およそわかりました」などの曖昧な返事
- こちらが資料をめくって次に進んだのにまだ前の資料を見ている
- 資料を何ページもめくって確認する
- こちらを見ず、隣の人の顔を見ている
これらのサインを意識的に見て、説明のペースを落としたり速めたり、わかりにくいところを再度説明したりと、臨機応変に行えるようになればあなたもプレゼン上級者。
相手の期待値を超える
【重要度★★★ 難易度★★★】
大切なことですが、かなり高度なスキル。ほどんどの社会人&学生はできていないのではないでしょうか。絶対にできていないとダメなわけではありません。
しかし、ビジネスでも恋愛でも(←?)最も大事なことは「相手の期待を超え続けること」です!
期待値の把握
求められていないことに時間を使っても、クライアントからも上司からも評価はされません。いくらおまけをつけて取り繕っても全体の評価は決して良くならないんです。
相手が何を、どのレベルまで期待しているかを見極め、絶対に外さない。そして、相手の期待値のちょっと上を達成していく。これが鉄則。
期待値を図るものとしては、会話中の温度感やリズムでしょうか。これまた高度なコミュニケーション能力が必要になってきます。
また、ときには相手の期待値を下げる「期待値のマネジメント」も必要。たとえば、相手がすべてにおいて100%を期待している場合。決して安請け合いしてしまってはいけません。そういう場合は、本質的ではない部分については期待値を下げてもらうように事前にコミュニケーションをとっておくのです。
情報共有のためだけの報連相は無駄
部下が上司から仕事を受けるときに確認すべきポイントは次の4つ。
- その仕事の背景や目的 … 計画変更の際に成果がブレないように
- 具体的な仕事の成果イメージ … 仮説を立てて確認する
- クオリティ … 質or締め切り どちらを重視?
- 優先順位・緊急度 … 新人なら自分で判断するな!
この確認が先に言った「期待値のマネジメント」にもつながります。上司は勝手にあなたに大きな期待をしているかもしれません。事前にどこまで期待しているのかを確認し、大事な部分だけは超えるように全力を出しましょう。
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