あなたはこちらの本をご存じでしょうか?実は自己啓発本の中ではかなり有名な本なのですが恥ずかしながら筆者は数年前に知りました。
タイトルが力強いですよね!才能っていうと警戒心が強い私たち日本人からすると怪しい本に見えるかもしれませんが、ごらんのとおり累計100万部突破した正真正銘の優秀な自己分析本です。
事例を含めとてもわかりやすく書いてあるので読書が習慣として身についていない私でも1日で読破できちゃいました!
欠点を克服するな!
この本は「Ⅰまず、あなたの強みを見つけよう」「Ⅱあなたの強みを活用しよう」の2章で構成されているのですが、最初の章ではこの本でいう『才能』についてが書かれています。
そこで印象に残った言葉が”「いばらの道」を選ぶな”というものです。
ほとんどの学習プログラムが「本当のあなたではない人」になるための支援を目的としているが、それは根本的に間違っている。たとえ数字についての才能がなくても、学位をとるためにはそのことに時間を費やさなければならない。相手に共感することができない人は、それができるようになるための研修に送り込まれる。ゆりかごから職場まで、私たちは「強み」よりも「欠点」のためにより多くの時間を割いている。
引用:さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0 /p12
日々学校や職場で生活をしていると、自分が人よりも劣っている部分に目が行きがちです。
- 朝の一分間スピーチができなかった→「人前に出る練習しなきゃ……」
- 数学のテストで平均点以下をとった→「数学もっと勉強しなきゃ……」
- 体力テストの結果が悪かった→「もっと運動頑張らなきゃ……」
何か悪い結果が出るとそれについて人から悪口を言われたり、それによって生活する上での弊害ができてしまうと、自信がなくなりますし、どうにか克服したくなります。
しかし、実は欠点を克服するために割く時間はとてももったいないのです。
弱点は”克服”せず”管理”する
自分があまり持っていない才能がどのような分野のものかを知っておくことで、大きな障害を避けることができる。例えばあなたは細かな管理が不得意だとする。一度それに気づけば、その苦手な分野に対してどうすればいいのか、いくつかの選択肢が生まれるはずだ。まず、その分野で活動する必要が本当にあるのかどうか自分に問いかけてみよう。もし細部に気を配ることが求められる仕事を簡単に避けられるなら、なんとしてもそこから逃れよう。
引用:さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0 /p24-25
この本では弱点の対処法について次の3つを挙げています。
- (簡単にそれを避けられるなら)逃げる
- アプリなどのツールを活用する
- その分野の才能を持っている人とパートナーを組む
※読んでいてこの順番で対処を試すといいと思いました!
欠点(弱点)は時間をかけて克服するのではなく、その場限りの手段をとってこなしていけば良いのです!なんだかとても心が楽になりませんか?
たいてい才能は気付かないまま人生が終わる
作家のマーク・トウェインは、死後、天国の門で聖ペテロと出会った男の話を書いている。男は生涯抱いていた疑問を賢人として知られる聖ペテロにぶつけた。
「聖ペテロ、私はずっと軍の歴史に関心がありました。誰が史上最高の将軍ですか」
聖ペテロはすぐに答えた。「簡単だ。あそこにいる男だよ」
「何かの間違いでしょう」。男は当惑した。
「彼とは地上で知り合いでしたが、ただの労働者でしたよ」
「友よ、そのとおりだ」。聖ペテロは答えた。
「彼は史上最高の将軍だった。もし彼が将軍になっていたらね」
引用:さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0 /p29
本書ではこれは残念ながらよくある話だといいます。多くの人が自分の才能に気づかず、間違った方向に向かうことに人生を費やしているというのが現実です。
これを防ぐには自分の才能を見つけて伸ばすのはもちろん、弱点を克服しないというのも大切なのではないでしょうか。なぜなら、誰かの弱点を補うために協力したときに自分の才能に気が付く人もいるからです。これでWin-Win。なにがなんでも自分でやるより、他人の才能を開花させるほうが気分がいいですよね?
34の資質のどれが自分に当てはまるの?
この本の目玉は34の資質のうち自分にとってのトップ5を見つけるというものです。実はこの診断は本の最後にあるURLにアクセスすることによって可能であり、本を購入した一人しか診断することが出来ません。
図書館や中古本では診断ができないというのは残念ですが、2000円ほどで自身の資質に気づくことができるのなら安いものかもしれません。
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